☆〜最大ピンチ編 後編〜☆






という事で
合同演奏会で「ティンパニー」と「シンバル」
をやる事になった僕





今日は一度合奏する事になり
なぜか流れ上とはいえ
「ティンパニー」を
生まれて初めて目の前にしている






なぜ・・・俺がこの楽器の前にいるんだ






と思いつつ
ここでのミッションは
他の高校に「ティンパニー」を
やった事がない事をバレてはいけない
事だ





という事で
まず演奏前にやる事として
「ティンパニー」軽く叩いて機械で
チューニングをする





機械の使い方も
チューニングの音も
合ってるかなんてわからないので
やっているフリだけですが・・・・






そして「ティンパニー」用の「スティック」を持つ





もちろん持ち方を知らないので
適当に持っているだけですが・・・・






そして構える





どこら辺を叩いたらいいか
全くわかりませんが・・・・






ほんでもって合奏開始





とりあえず楽譜を見て叩いてるんですが





自信がないので
楽譜より弱めに叩いて存在を消して叩く





心境は





やばい指揮者の人に注意されたらどうしよう・・・・
しかもN響の人やし
すぐばれそうやん・・・・・






と思ってたら





ここでミラクルが





そのN響の人は
この演奏をする曲は
自分がやりたい曲を
選んでいたようで 
合奏中指揮を振りながら







演奏に酔いしてて
ほとんど誰も注意しなかったのだ








セーフ!





あ〜あいつ○○で良かった・・・





と失礼な事を思いつつ
その日の演奏は





なんとかしのぐ





ほんまなんとかね





そして次の日
このピンチを
なんとかしないといけないと
部室で悩む





本番まで「ティンパニー」が叩けるのだろうか
という事と
ただ叩けるだけでは「ダメ」で
めちゃうまく叩けなければ
他の高校に





「なんや〜あの程度か、ヨイショして損したわ〜」





と思われ
自分の高校の面目が潰れてしまう
という事





なんで俺がこんな事を考えなあかんねん
と思いつつ





この事態を





どうするか?





悩みに悩む





・・・・・・





・・・・・・





・・・・・・





・・・・・・





・・・・・・





かなり悩んだ結果





ある事をひらめく!





しかし
そのひらめいた事で
なんとかなるんだろうか?
と思いつつ
まあそれしかないか
と思い
僕はそのひらめいた事に努力する





その内容は後ほどで





そして





演奏会当日





いよいよ本番
そこには「ティンパニー」目の前に立つ
10日前まで「ティンパニー」を叩いた事が男(まあ僕なんやけど)
が立っていた





しかしその男には10日前とは違い





なぜか自信が漂い
めっちゃ堂々としている姿がそこにあった






そして演奏開始





・・・・・・・





・・・・・・・





・・・・・・・





演奏終了





さあ本番は威厳が漂う演奏ができたのでしょうか?





答えは





・・・・・・





・・・・・・





・・・・・・





どうやら





・・・・・・





・・・・・・





・・・・・・





なんと・・・・・







めっちゃできたようです!!







他の高校の人には
僕が素人とは気づかれず
見に来ていた
後輩達には





「先輩が一番うまかったですわ〜」





とむしろ絶賛





どうやら大成功やったみたいです





いや〜良かった!良かった!





バンザーイ!バンザーイ!!





・・・・・・・・・・??





でも





ほんとに





他校に気づかれず





めっちゃうまく叩けるようになったでしょうか?





その答えは







否!







やっぱりそんなに簡単できるもんじゃありません
この時は叩いたというか
ギリギリ楽譜通り叩けてただけなのです





ではなぜ
それがみんなに気づかれなかった
というかむしろ絶賛だったかというと





それはこの10日間





ずっと





やった事は





ものすごく「ティンパニー」練習をしてたわけではなく





「ティンパニー」をうまく叩いてそうに見える練習をしていたからなんです





だからやった練習というのは
鏡を見てどう叩いたら
うまく見えるかで
簡単なリズムは







オーバーにやってるという感じを見せ







難しいリズムは







を澄ましてるけど手は必死に叩いて







何にも叩かない時は







めっちゃうまいぞオーラが出ているような堂々とした顔をする







そういう練習ばっかりをしていて
その成果で
どうやら皆さん





見た目に騙されて
僕が全然叩けてなかったのには





気づかなかったようです





という事
なんとか威厳を守る事はできたのでした





ふ〜あぶない。。。あぶない。。。。





そして僕は
ここで改めて







出来ない楽器はするもんじゃない







と強く誓うのでした・・・・・





つづく・・・・というか次回でそろそろ終わらせます

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