☆〜マーチングコンテスト編〜☆






「レギュラー」
とは
どの団体競技には絶対あって
ここで選ばれるものは
大抵うまい人である
周りのみんなが
バリうまな人が集まっている
このクラブでは
全然できない僕にとっては
「レギュラーメンバー」いや「コンクール」
なんて関係のない話だと思っていた
のだが・・・・・





入部して3ヶ月
時期は8月の夏真っ盛りになっていた
この頃吹奏楽部の行事としては
「吹奏楽コンクール」の予選の時期である
このコンクールは3年生が最後の行事であり
負けたら引退なんで頑張ってやっている
うちの吹奏楽部はコンクールメンバーに出られるのは
50人までで3年は全員とあと2年生が選抜して選ばれる
僕ら1年はひたすら応援





という事で応援しましたが
予選敗退・・・
で3年生が引退して
ここから大抵の高校は
「定期演奏会」や来年の「吹奏楽コンクール」
に向けて頑張るのだが
うちの高校は前にも書いたが「マーチング」というのをやっているので
その予選に向けて(京都の予選は9月にある)
頑張るである





これはまたうまい人がレギュラーに出て
全く関係ないイベントと思いきや
「マーチング」っていうのは
人数制限がほとんどなしで
むしろ人数が多ければ多い方がいう事である
という事は






全員レギュラーなのである






という事で「マーチング」の大会に向けて
「俺も頑張るんかいな??」
って感じで参戦するのであった






ただこの「マーチング」ってのは
普通に演奏するのではなく
歩いてみんなでラインをそろえて
形を作ったりしながら演奏しなくてはいけない
曲によっては楽器を上げたり
楽器を持ち上げたり回したり
他にいろんな事をするので
曲を叩くので必死な僕はひたすら







普通にでも出来へんのに、そんないっぺんにいろいろできるか!誰やマーチングって考えた奴は!!







ってな感じで
わけのわからん所に怒りをぶつける日々が続くのである
ちなみに練習してる楽器は
「Bass Drum」(通称:ベードラ)
で説明するのがめんどくさいので簡単に言うと
4人でやる大太鼓で
一人でもミスるとバラバラになるので
ちゃんとやらないと迷惑がかかる楽器なのである




もちろん余裕で迷惑かけっぱなし!





ふーーーーーやっぱりあきまへんわ





そんなこんなで
京都府のマーチング大会予選の日を向かえる





僕の練習の成果というと・・・






一応なんとかなってるんですね






やっぱ何ヶ月もずっと同じ曲を練習していれば
「ニセ部員」でもできるようになるんです
ただ細かい所は全然ですけど






そして本番
やった曲は「A列車でいこう」と「グレイティスト ラブ オブ オール」






流石に本気の大会
僕もめっちゃ緊張しながら本番を向かえる
でも本番が始まったら
なんとか練習通りに叩いて歩けている






「なんとかなってるな、俺・・・」






と思っていたが
ここでまさかの






アクシデントが






それは終盤叩いて後ろに歩いてる時に
パッと真横を見ると
いつもはそこに誰もいないはずが
そこに旗(ガーズ)を持った
同じ学年の女子がいるではないか
しかしそれに気付いた時には
もう時遅し僕はそのまま







の子にぶつかって太鼓共ぶっとんでしまったのある







「うおっ!」







と思わず叫んで転けそうになったが
その時は当たった事より
ラインからはずれた事が
「しまった」と思い
すぐ様元の場所に戻る
そして何事もなかったように演奏する
ただ頭の中は





やば〜絶対あれ審査員にばれてるよな・・・・・





という事で無事ではなく本番終了
すぐ様当たった子に謝る
この時お互い謝りぱなし
そして二人がなにより気にしたのは





これで負けたら俺らの責任もあるやん・・・





と深く落ち込む





そして結果発表





結果を待つ僕らは
「頑張ったんやし、いけるやろ」という皆様
「審査員があれを見てませんように」と祈る二人
という感じ





そして結果は・・・・





なんと・・・・





京都府予選突破!



その瞬間
「やった!!」と喜ぶみなさん
そして「落ちたら切腹せなあかん所やったわ、良かった・・・」
と違う喜びを分かち合う二人





そして次は11月の関西大会
ここで1位になれば全国大会
みなさんそこに向かって頑張る意気込みバッチリだが






あ〜結果発表って体に悪いしもうここで満足です・・






と思う「ニセ部員」





未だに自分がなんで吹奏楽部に入るまで知らなかった
「マーチング」を今してる事に疑問を持ちつつ
関西大会に望むのあった





つづく

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